ストレートネックの改善にはこれ！簡単にできるストレッチ3選

ストレートネックとは

ストレートネックは、首の自然なカーブが失われ、首の骨（頚椎）が通常よりも直線的になる状態を指します。

通常、首のカーブは後方に向かって湾曲していますが、ストレートネックではこの湾曲が失われ、頚椎が直線状に並んでしまいます。
これは、頸椎の位置が正常ではないことを示すものであり、様々な症状を引き起こす可能性があります。

主な特徴や原因は以下の通りです。

〈症状〉
ストレートネックには、以下のような症状が現れることがあります。

・首や肩の痛み
・首のこりや疲れ
・頭痛
・肩こりや腕のしびれ、痛み
・まれにめまいや頭重感

〈原因〉
ストレートネックの主な原因の一つは、長時間の姿勢の悪さやデスクワークなどの姿勢が一定の長時間保持されることがあります。
また、急激な首の運動や、首に負荷をかけるスポーツなども原因となる場合があります。
他にも、事故や外傷、加齢による変化などが関連することがあります。

〈治療〉
ストレートネックの治療には、以下のような方法があります。

・体操やストレッチングを通じた筋力トレーニングや姿勢改善のプログラム
・理学療法やカイロプラクティック治療
・適切な姿勢の保持や日常生活の工夫
・痛みや炎症の軽減のための薬物療法

ストレートネックは、適切な治療を受ければ改善することができる状態ですが、放置すると症状が悪化する可能性があります。

ストレートネックが引き起こす危険性

ストレートネックが放置されると、以下のような危険性があります。

⚫︎慢性的な痛み
ストレートネックによって首や肩の筋肉が過度に緊張し、慢性的な痛みやこりが生じることがあります。
これは、日常生活の品質や活動性を著しく低下させる可能性があります。

⚫︎神経圧迫
ストレートネックによって頚椎が直線的になると、神経が圧迫されるリスクが高まります。
神経圧迫によって腕や手のしびれ、痛み、筋力低下などの症状が生じることがあります。

⚫︎頭痛やめまい
ストレートネックによって頭部の血流が妨げられる場合、頭痛やめまいが生じる可能性があります。
これは、日常生活に支障をきたすだけでなく、安全上のリスクも引き起こす可能性があります。

⚫︎姿勢の悪化
ストレートネックが進行すると、首や背中の姿勢が悪化し、さらなる筋肉の不均衡や骨格の歪みを引き起こす可能性があります。
これによって、腰痛や関節痛など、他の部位にも影響を及ぼすことがあります。

⚫︎心理的影響
慢性的な痛みや不快感は、心理的なストレスや不安を引き起こすことがあります。
これは、睡眠障害やうつ病などの精神的な問題を引き起こす可能性があります。

ストレッチ3選

ストレートネックを改善するためのストレッチは、首や肩の筋肉の緊張を和らげ、姿勢を改善するのに役立ちます。

以下に、ストレートネック改善のためのストレッチを3つ紹介します。

(1)首のストレッチ（ネック・ストレッチ）
立ち姿勢で、背筋を伸ばしリラックスします。
右手を頭の上に持ち、左側に優しく引っ張ります。同時に、左手で床や椅子の側面を持ちます。
右側の首の側面を感じるまで、ストレッチを保持します。数秒間キープし、ゆっくりと元の姿勢に戻します。
左右それぞれ10回ずつ繰り返します。

(2)肩甲骨のストレッチ
床や椅子に座り、背筋を伸ばします。
両手を後ろに回し、手のひらを結びます。
肩甲骨を寄せるように感じながら、胸を開き、背中を伸ばします。同時に、顎を引き、首の後ろを伸ばします。
このポジションを15〜30秒間維持し、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
3セット行います。

(3)胸のストレッチ（ペクトラル・ストレッチ）
立ち姿勢で、背筋を伸ばしリラックスします。
壁に向かって立ち、両手を壁に肩の高さで伸ばします。
胸を前方に押し出し、背中を伸ばしながら、胸部のストレッチを感じます。
このポジションを15〜30秒間保持し、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
3セット行います。